原料から製品ができるまで
A.紡毛糸の作り方

泥付原毛を肉眼で検査し、異物(ウール等他繊維を含む)混入の検査と原毛の状態によりランク分けする。

ランク分けした原毛を中性洗剤を入れたぬるま湯で洗う。

洗いあがった原毛から刺毛を取り除き、ウブ毛だけにする。

バラ毛染めとも言う。紡毛は糸染めをすると風合いが落ちるので必ずウブ毛の段階で染色する。
(ただし、場合によって糸染めすることもある)

絡んだ繊維塊を針布の作用で解きほぐしウェブ状にする。

カード機から送り出されたウェブ状の繊維を7mm~16mm幅のテープ状に分割し、
ベルト(揉み革)の間に挟んで揉むことによって集束し粗糸にする。

ミュール精紡機等のより粗糸を引き伸ばし所定の繊度まで細くし撚りをかけて単糸を作る。
<撚糸>

引き揃えた糸に撚りをかけ所定の糸を作る。